え?2017年3月1日は大安?仏滅?~カレンダーの「2017年問題」について~

まずは、次の2つのカレンダーを見比べてください。

 

どちらもWEBのサイト上にあるカレンダーですが

2017年の「2月26日~3月27日」の間の

「六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)」が違っています。

 

 

 

★カレンダーA(出典HP:便利コム)

便利コム

 

★カレンダーB(出典HP:日めくりカレンダー.com)

日めくりカレンダードットコム

 

 

 

このように、2種類の「六曜」が存在するのを

カレンダーの「2017年問題」と言っています。

 

多分、ほとんどの方がご存知ないお話だと思います。

しかし、例えば結婚式の日を、「大安」で手配したつもりが、

別のカレンダーを見た親戚から「どうして『仏滅』の日!?」と怒られる、

といった事態が考えられます。

他にも、新車の納車を「大安の午前中に」という要望をされる

お客様もいらっしゃいますが、同様のトラブルが発生する可能性があるので、

この時期の納車は十分に打合せをしたほうが良いでしょう。

このように、一部の業界では深刻な問題になりかねません。

さらに3月には連休もあり、大安・仏滅もからんできます。

こうした中、ここでは「なぜ、そうなるのか?」

をいろいろ取材してきたので、報告いたします。

 

*以下、この文章では「新暦」「旧暦」という言い方がよく出てきます。

「新暦」とは、私たちが使っている「太陽暦(いわゆるグレゴリオ暦)」

「旧暦」とは、「新暦」が採用された明治6年1月1日まで使われていた

「太陰太陽暦」のことです。

 

 

「なぜ、そうなるのか?」

これは、六曜の決め方に関する複雑な事情が原因ですが

できるだけ簡単に述べてみます。

大きく2つの原因があります。

 

1、実は「六曜」の決め方自体が、ちょっと複雑

→「”六曜”なんだから、6日に1回繰り返すだけじゃないの?」

と思っている皆さん、実は、そんなに単純ではないようですよ。

確かに、通常は

「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口→(先勝)・・」の順ですが

実は、それぞれ旧暦の月の第1日目だけは

それぞれ「必ず」決まっているという、別のルールがあるのです。

具体的には、旧1月が「先勝」から、以下、旧2月が「友引」、

さらに旧3月が「先負」、旧4月が「仏滅」・・・と続きます。

 

2、2017年は、旧暦2月1日の決め方が「微妙」

→この、六曜の起点となる「旧暦の月初がいつになるか?」ですが

これにも「月齢が0.0(新月)になる日が月の初め」というルールがあります。

 

*「月齢」とは

月は、およそ30日で満ち欠けを繰り返します。

月が見えないくらい細い状態を「月齢0」で「新月」と読んでいます。

ちなみに、「月齢3」が「三日月」、「月齢15」が「15夜」の満月ですね。

さらに天文学では、より細かい状態を表現するため月齢を小数点表示するので

「月齢0.0」とは”新月になった瞬間”を表します。

 

 

→さて、これ以上の細かい説明は省きますが

2017年は、新暦2月26日23時58分に月齢が0.0となり

このときが、旧暦の2月1日となります。

しかしもともと、計算上の月齢と、実際の月の満ち欠けは、

必ずしも一致しません。

上記の「23時58分」は、国立天文台が

実際の月の満ち欠けを観測し、計算上の

月齢を修正した結果なので、当社が扱うカレンダーの

ほとんどのメーカーさんが、この基準でカレンダーを作っています。

しかし、WEBや一部のプログラムでは、この月の計測結果の誤差を

反映していないものがあり、

「2月27日が旧2月1日」となっているものがあるので

2通りのカレンダーができてしまうのです。

 

しかしここでまた、別の「根本的な」問題があるのです。

意外に思われるかもしれませんが、今の日本国の行政においては、

六曜はあくまでも「非公式な存在」で

極端なたとえですが、朝の情報番組で紹介される「今日の星占い」と六曜とは、
本質はあまり変わらないのです。
 (問題は、星占いと六曜とでは社会的影響が大きく違う、ということです。)
わが国で六曜を正式に認定している国の機関(国会や役所など)はありません。

六曜の定義にも諸説あり、例えば、「どの地点で観測した月を月齢の基準にするのか」といった問題も

実はいろいろな意見があるから、一概にどの説が「正しい」「間違っている」とは言い切れないからです。

(観測地点を日本でなく、六曜の発祥である中国にすべきだという意見もあるそうです)

このように、民間で独自の解釈で発表したものについて、役所は

その正誤についてはそもそも関与しない、という立場をとっています。
ですので、「月の運行の誤差を修正した」だけでは、六曜の問題は解決できないのです。

ただ、だからと言って、同じ日がカレンダーによって

「大安」だったり「仏滅」だったりとバラバラなのは

やはり困りものですよね。

 

当社がお取引している主要なカレンダーメーカーさんでは

「カレンダーA」が「主流」になっています。

「カレンダーB」を採用しているところは、今のところ見あたりません。

それでも、お使いのカレンダーがどっちなのかご心配な方は、

手に入れられたカレンダーを見ていただいて

「2017年3月1日」が「大安」か「仏滅」かを確認すれば、

簡単にチェックできます。

 

いかがでしたでしょうか?

今回の話は、もちろん一部の方々にとっては

大変深刻な問題ではありました。

ですが反面、「カレンダー・暦の秘密」を知ることで

逆に興味を持たれた方も多いのではないか、と思います。

 

こうした話題も、また、機会がありましたら

折々にご紹介してまいりたいと思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。

(2016.08.23)

One comment

  • 結婚式の日などを選んだ際に、僕はいつも複数のサイトから「六曜」を確認する。
    ①例のカレンダAサイト
    ②http://www.benri.jp/calendar/?year=2017
    ③そのた

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