ヒットのヒント~品質の良さを演出「端数価格効果」

先月のクイズが結構好評でしたので

今月も引き続き、顧客心理に基づいた

「脳科学マーケティング」をお勉強しましょう。

【問題】

あなたの会社は、近々新商品をリリースする予定です。

5000円前後で値付けをしたいのですが

次の3つならどれにしますか?

1、4980円

2、5000円

3、5020円

今月も、1分間だけ考えてみてください。

price

 

 

 

 

 

 

【回答】

実は、答えは2つあります。

「1または3を選んだ」あなた、が正解です。

勘のいい人なら、タイトルでピンときたと思いますが

「端数のある値付け」が今回のポイントです。

 

フロリダ大学のクリス・ヤニシェブスキー教授とダン・ウィ博士は

「人が、ある価格設定に対してどう反応するか」を調べました。

オークションで、「4998ドル」「5000ドル」「5012ドル」という

3種類の開始価格を設定し、それぞれの卸売価格が

いくらだと思うか尋ねてみたのです。

結果、もっとも低い卸売価格を弾き出されたのが

「5000ドル」という「キリのいい」開始価格のグループでした。

また、別の研究でも、キリのいい価格だと

「売出期間が延びるほど、価値の下がり方も大きい」傾向が

出ていることがわかっています。

 

なぜ、このような事が起こるのか?

これらの現象は、提示された価格によって

「脳内に、『ものさし』が作り出される」

からだ、と考えられています。

たとえば、「5000円」のバッグを「ちょっと高い」と感じたお客が

「4800~4900円が妥当」と考えたとします。

しかし、それが「4995円」の場合、頭の「ものさし」が精密度を増すため

「4975円」とか「4950円」という価格が頭に浮かぶようになるのです。

その結果、商品自体の品質が

「なんとなく良さそう」と思わせる効果が生まれてくる、というのです。

 

端数表示は、基準の価格より、高くても安くてもかまいません。

ですので、このクイズの場合、

「2以外」なら「1でも3でもOK」なのです。

「価格に端数を設定することが、品質がよいというイメージを顧客に与える」

覚えておくと、役に立つかもしれません。

(2016.04.20)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。