ヒットのヒント~ティッシュが2枚重ねになっている「やさし~い」理由とは?

今月は、TV「クイズやさしいね」で出題されていた問題です。

 

【問題】

今や、日本の家庭や職場だったらどこにでもある「ティッシュ」。

風邪や花粉症の時だけでなく、

ちょっとしたお化粧直しや拭き掃除にも重宝しますね。

さて、この「ティッシュ」は、全てといっていいくらい、

「2枚重ね」になっていますが

あれには、ちゃんとした「やさし~い」理由があるのです。

あなたは、ご存知でしたか?

今月も答えを見に行く前に、1分間だけ、お考えください。

ティッシュ

 

 

 

【答え】

正解は、

「肌触りの良い面が常に外側になるように重ねているため」

でした。

ただ、答えを聞いても、すぐにピンと来る方と

そうでない方がいらっしゃると思うので

もう少し解説させていただきます。

 

1枚の紙には、「表」と「裏」があり、それぞれ特性が違っています。

・表は凸凹が少なくツルツルしていて、肌触りも良くなっています。

・裏は、凸凹が多くザラザラしていて、表に比べると肌触りも良くありません。

この差は、紙を作る製造の過程でどうしても生じる、必然的なものなので

ティッシュは、その裏の面を重ね合わせて、常に肌触りの良い表の面が

外側になるように工夫されているのです。

 

あなたは、ご存知でしたか?

多分、ご存知ない方がほとんどだと思います。

 

しかし!(ここからが重要なのですが)

もちろん、ほとんどの人は、こんな理屈を

「わかった」上で使っているわけではありません。

モノというのは、ティッシュに限らず

「何となく」という基準で、常にお客様から

取捨選択をされている、ということが

現実には数多くある、という事実に

もっと目を向けるべきだ、と思うのです。

 

お客様は、モノを買うとき、

・「必要(ニーズ:NEEDS)か、不必要か」という「理詰め」の判断

・「欲しい(ウォンツ:WANTS)か、欲しくないか」という「感情的」な判断

の2つの判断基準を持っています。

多くの場合、購買に結びつける要因の多くは

「欲しい」という、アバウトな感情によるところが

実は大きいのではないでしょうか。

(逆に、「欲しくないな~」と思いながらモノを買う、というのは

現実にはまず、ほとんどありえない話だと思いませんか?)

 

今回の、ティッシュの例でもわかるように

作り手側は、気づかないくらい細かいところを改善して

少しでも「欲しい」という感情を持たせるための

いろいろな工夫をしています。

それでも、ちょっとした油断や見落としで、

何となく「欲しくない」と思われてしまうことも多々あります。

 

使っていただけるか、いただけなくなるかは、文字通り

”「紙一重」の差”

である、というのが、今月の結論でした。

 

(2016.2.24)

 

2 comments

  • 梅原

    @@;A
    紙屋なのに知りませんでした。
    勉強になります。

    • admin

      コメントありがとうございます。
      (ご返事が遅くなり、失礼しました)

      そうですね、これは結構「難問」だったと思います。
      でも、紙屋さんなら、「なるほど!」と
      すぐにおわかりいただけましたでしょ(^_^)
      お役に立てたようで、何よりです。
      これからも、よろしくお願いいたします。

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