ヒットのヒント~全米で、カップヌードルをヒットさせた「一言」

【問題】

カップヌードルが初めてアメリカに進出したときは、

カップ麺なんて誰も食べたことがなく、苦戦していました。

そこで、営業マンは、カップヌードルを「ラーメン」ではなく

アメリカ人に馴染みのある別の「食品」の一種だ、

という売り込みをしてみました。

すると、あちこちのスーパーマーケットに置いてもらえて

お客様にも買ってもらえることになったのです。

さて、何と言ったのでしょう。

今月も、1分間だけ、考えてみてください。

 

カップヌードル

 

 

 

 

【答え】

「この商品は、具の多いスープです」

と言ったのです。

当時のアメリカのスーパーには、もちろんスープ売り場もありましたし、

そこではすでに、インスタントスープも売られていました。

 

カップヌードルの営業マンは、ここに目をつけました。

まずは「スープ」として、売り場に置いてもらうことで

消費者の獲得に成功したのです。

 

新しい商品を世に送り出すとき

「今までにない、全く新しい商品です!」と言えば、

他の商品との単純比較はされにくくなります。

しかし、それまで市場になかったジャンルの商品は、

消費者に明確なメリットを伝えにくく

購入が振るわない、ということもあります。

カップヌードルが当初苦戦したのは、まさに、ここなのです。

 

逆に

「これは、お客様が愛用されているものと、ほとんど同じですよ」

という売り込み方をしたとします。

「目新しさ」のインパクトはかなり落ちますが

消費者の親近感・安心感はぐっと上がります。

「愛用しているもの」を思い出すことで、イメージがしやすくなるのです。

後は、同じジャンルの他の商品と比較されるときに

「目新しさ」が「良さ」となるよう、消費者に認識していただくことが必要です。

 

カップヌードルの場合は、

親しみやすい「スープ」という市場に参入することで、

まず、親近感・安心感を高めました。

また、スープは、コーンスープやオニオンスープというように

もともといろいろな種類がある市場なので

ちょっと変わった商品でも、消費者が受け容れやすいという

土壌があります。

こうした中、カップヌードルはまず「具が多い」という点で

優位性をアピールし、消費者を獲得していったのです。

 

また、アメリカのカップヌードルは、フォークやスプーンでも食べやすいようにと

日本のものよりも、麺が少し短めだったといいます。

こうした工夫や努力を怠らなかったのも、重要なポイントですね。

 

いかがでしたか?

正解が出なかった方もいらっしゃるかと思います。

しかし皆さん、残念がることはありません。

今月の問題は、正解を出すよりも

あなたが「カップヌードル」という商品に、

どれだけのユニークな視点が見立てられたか、が重要です。

あなたが今回、答えとして思いついたことは

カップヌードルの営業マンすら、まだ思いついていない、

すばらしいアイディアかもしれないのです。

 

カップヌードルでも、あるいはあなたが扱っている商品でも、構いません。

その商品に対するポジショニングを、改めて考えてみましょう。

こうしたトレーニングを続けることが

明日の大ヒットにつながるかもしれないのです。

 

さあもう一度、別の答えを考えてみましょう。

「あなたなら、どう考えますか?」

(2015.08.17)

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