ヒットのヒント ジブリが始めた「画期的なチケット販売方法」とは?

日本が誇るジブリアニメ。先頃、宮崎駿監督がアカデミー賞を受賞し、

その評価は世界的に高まっています。

さて、そのジブリが「千と千尋の神隠し」で、ある「画期的なチケット販売方法」を始め、

大ヒットとなりました。

今では当たり前になったこの方法、あなたはご存知でしたか?

(ちなみに、この映画は2001年公開です)

今月も、1分間だけ考えてみてください。

 

 

 

(宮崎駿監督、アカデミー名誉賞受賞の瞬間)

宮崎駿 アカデミー

 

 

答えは

「ローソンで前売券を販売した」です。

 

この映画のプロデューサーだった鈴木敏夫氏が奔走して

協賛の三菱商事グループであるローソンで、前売り販売をしました。

全てのコンビニではなく、ローソン1社に絞ることは一つの賭けではありましたが

「成果はすべてローソン次第」という重圧を見事に跳ね返し

「千と千尋の神隠し」は、興行収入304億円という

今も日本歴代興行収入1位となる大ヒットとなりました。

(ちなみに2位が「タイタニック(272億)」、3位が「アナと雪の女王(259億)」です)

 

1社のみといえど、全国に8000を超える店舗展開をしているローソンです。

8000店舗で告知されるとなると、これはかなりのPR効果です。

また、購入する側からも、今までよりはるかに購入しやすいシステムだったようで

初めての試みにもかかわらず、前売り券総売上100万枚の約3分の1である

32万枚を販売したと言われています。

見事な成功例と言えるでしょう。

 

この方法は、さらに進化をとげ、

ただ前売り券の販売拠点が増えた、というだけでなく

各コンビニチェーンが他のチェーンにはない独自のキャンペーンを展開し、

差別化を図っているのはご存知のとおりです。

その事により、コンビニ自体の集客力アップも望めます。

このように、コンビニチェーンはいろいろな業態と

「持ちつ持たれつ」の関係を続けているのです。

 

このように、すでにあるネットワークをうまく活用すると

新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません。

みなさんも、交友関係やお取引先をもう一度

ぜひ「新しい見方で」見直してみましょう。

 

ところで

「え、”千と千尋の神隠し”が(コンビニ前売りの)元祖なの?」

と思われた方も多いかもしれません。

この映画は、2001年公開ですから

「となりのトトロ(1988)」「もののけ姫(1997)」の頃には

この販売方法はなかった、ということになります。

確かに今の普及ぶりを見ると、にわかには信じられませんね。

でも、事実なのです。

日常のどんなありふれた事でも、「最初」があります。

最初に始めた勇気ある人々のおかげで、今の私たちの営みがあります。

先駆者に、敬意と感謝を捧げましょう。

そして次は、これを読んでいる「あなた」

そう、「あなた」が、世の中を変えるかもしれません。

(2014.11.25)

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